スケッチ随想
2022年7月/五十嵐のぶあき
スケッチ随想
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スケッチ旅行は、とても楽しい
五十嵐 のぶあき
(日本スケッチ画会理事・事務局長)
近郊の公園や名所旧跡も良いが遠方各地を旅してのスケッチはまた格別である。 2017年から毎年ヨーロッパの世界遺産巡りのスケッチをすると心に決めて実行し4年目の2020年からコロナ禍になり、安心して海外旅行に行ける日が来るまで国内をもっと見直そうと方針を切り替えた。
それから国内遠出としては2020年10月札幌・小樽、2021年7月長崎、2021年10月札幌、2022年5月には京都、奈良をスケッチした。
特に奈良は、描いているところを覗いていかれる方が多かった。
東大寺二月堂のスケッチスポットでは、イーゼルを使ってF10キャンバスに油絵具でスケッチしている先客が居られたが、私がすぐ横でF4スケッチブックに透明水彩で1時間あまりで仕上げるのを見ると大変興味を示してくださり「私は絵の講師をしていて地元の奈良で5教室持っているが、最近水彩画希望の生徒さんが増えて、生徒さんの半分くらいは水彩画を教えています」とのこと、
ペン彩画は関西ではあまり普及していないですね等の話題で盛り上がり「次回いらした時には奈良をご案内します」と名刺までいただいた。
スケッチ旅行はこんな出会いもまた楽しい。
<秋の北海道大学キャンパス>2021年10月
札幌の10月末は紅葉のピーク、農学校第2農場と木立の写り込みが美しく、描いている最中約50㎝の至近距離で木の幹から大きなエゾリスが絵を覗き込んだのがとても可愛らしかった。
2022/07/21